最新網膜硝子体手術システム「BIOM(バイオム)®5」

BIOM®5の写真

白内障は日帰り手術が一般化し、安全に負担も少なく治療できるように進化してきています。
それでも目の中(眼内)を触る手術ですので、やはりリスクは0ではありません。
特に核硬化が進行している白内障、アトピー性白内障を始めとした若年型白内障、チン小帯脆弱を伴う白内障などの場合は、安全・安心な手術に努めていても、手術リスクは若干高くなります。
そうしたやや特殊(難易度の上がる)な白内障手術に対し、当院では合併症でのリスクを下げるために、前眼部・後眼部の硝子体手術まで対応できる最新網膜硝子体手術システム「BIOM(バイオム)®5」(OCULUS社)を導入しています。

硝子体手術広角観察システムである「バイオム®5」は、フロントレンズが角膜へ近づかず、広角フォーカスの合わせが可能なシンクロフォーカス機能が搭載されている非接触型の広角観察システムです。
非接触というと少しわかりにくいかもしれませんが、広角観察システムにはコンタクトレンズを使用する接触式と,バイオムに代表される前置レンズを使用する非接触式の2種類があります。
非接触式は顕微鏡の動きと連動しているため、眼球と顕微鏡の距離を一定に維持することができ、手術を中断することなく眼底を観察できるのが利点です。
また、より広い視野を確保できることから、硝子体手術中の微細な変化も察知することができ、より安全で効果的な手術を可能にしてくれます。

当院の硝子体手術は25G(創口約0.5㎜)や27G(創口約0.4㎜)システムの採用、硝子体手術装置は「コンステレーション®」を使用し、「BIOM(バイオム)®5」と最新型手術顕微鏡「Proveo8」を組み合わせることで、より安全・安心な硝子体手術の提供に努めています。
「術創と呼ばれる手術の傷の縮小」「手術時間の短縮」「術中術後の合併症リスクを軽減」「早期社会復帰」が、白内障手術においても硝子体手術においても大切なポイントです。
目の機能は年齢が進むとともに衰えていくことは避けられないことですが、医療機器や手術技術の進歩によって、以前は治療が困難だった症例でも手術することで、多くの患者様の視機能を救える可能性が増えてきました。
一方で「もっと早く手術を検討されていたら、もっと満足度の高い治療が提供できたのに」と思うことも、正直あります。

目の病気は、早期発見・早期治療が大切です。
見えづらさや違和感などを放置せず、手術を要する場合は、できるだけ適切なタイミングで手術を受けられた方が、肉体的・経済的・精神的あらゆる面で、患者様の負担をより少なくできることに繋がります。
当院ではスタッフ一同、より技術や知識の研鑽に努め、患者様の健やかな生活と豊かなアイライフに貢献していく所存です。

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