日帰り白内障手術や眼内レンズについて、よくいただく質問にお答えします。
白内障の発生時期を少しでも遅らせるには、体を酸化から守ること、いわゆるアンチエイジングが大切です。
「睡眠をしっかりとる」「外出時は帽子や日傘、サングラスなどで紫外線から目を守る」など、できることから日々の生活習慣に取り入れてみましょう。
しかし白内障は、早ければ40代で発症する可能性があり、加齢とともに確率も上がって、80歳以上の場合はほぼ100%の確率で罹患する目の病気です。
白内障の初期段階の場合、薬物治療を行うケースがありますが、あくまで「白内障の進行を遅らせる」ためのものでしかありません。
現在のところ、白内障の進行を止める方法というのはなく、自然に治癒することもないため、最終的には手術が必要になります。
また、白内障の進行が進むと、視力低下や他の眼病を併発するおそれがありますので、定期的な検査で目の状態をチェックしておくことが大切です。
当院では、白内障手術を受ける患者様が望む見え方の質に貢献できるよう、「丁寧な手術」を心がけ、衛生面にも十分気を配り、開院以来「術後感染ゼロ」を継続しています。
手術中に、もし万が一合併症が起きた場合でも、臨機応変に対応できる手術体制を整えておりますので、安心してご相談ください。
具体的なそれぞれのカテゴリーについて説明します。
まず、単焦点眼内レンズは健康保険適用で、白内障手術費用や検査、投薬も健康保険対象となります。お持ちの健康保険や高額療養精度の利用によって費用が変わることは、すでにご存じのことかと思います。
次に「選定療養」ですが、それまで先進医療対象だった多焦点眼内レンズが先進医療除外となったことで、2020年4月から導入された新しい制度です。
「白内障手術費用(健康保険)」+「選定療養対象となった多焦点眼内レンズ費用」と、お考えください。
最後に「自由診療」ですが、その名の通り健康保険対象外です。
白内障手術費用、選定療養対象外の多焦点眼内レンズ費用、術後1か月間の検査・投薬費用のトータルとなります。
要は、患者様がお選びになられた眼内レンズの種類によって費用が変わるということです。
どれくらい違うかと言えば、多焦点眼内レンズにはさまざまな種類がありますし、乱視タイプは通常のものより高くなりますから、一概には言えません。
単純に手術の費用ということであれば、単焦点眼内レンズは保険診療ですから一番安価です。
しかし、単焦点の場合は近方か遠方、いずれかにしかピントを合わせることはできませんので、基本メガネや老眼鏡が必要になります。
最近は定年後の再雇用や、時々働きながらスポーツを楽しみたい、あるいはパソコンを使って起業してみたいなど、高齢者のライフスタイルは以前と大きく変化しています。
白内障手術後の人生も長くなっていますから、メガネや老眼鏡を作り替える費用や、そもそも老眼鏡をかけるのは老化しているようで嫌だなど、さまざまな理由からトータル的な費用を考慮して、複数にピントが合う多焦点眼内レンズを選択される患者様も増えていらっしゃいます。
手術費用については当院のホームページで分かりやすくグラフにしていますので、よろしければご参照ください。
目の状態は、お一人おひとり違います。
白内障以外にさまざまな理由で角膜や網膜、視神経に異常のある方の場合、手術してもあまり視力は変らないことがあることは、まずご理解いただきたい点です。
白内障手術は、目の中にある濁った水晶体を取り除き、人工の眼内レンズを代わりに挿入する手術です。
手術前にお選びいただく眼内レンズの種類、例えば多焦点眼内レンズを選ばれた場合、メガネを必要とせず過ごせる可能性があります。
単焦点眼内レンズの場合、遠くにピントを合わしていれば手元がぼやけますし、手元にピントを合わしていれば遠くがぼやけます。はっきり見えるためには、遠方もしくは手元に合わせる老眼鏡、あるいは遠近両用のメガネが必要になります。
単焦点・多焦点ともに、メリット・デメリットは必ずあります。
当院では、患者様のライフスタイルやご意向をよくうかがい、精密検査の結果などを総合的に判断して、白内障手術後に希望される見え方になるべく近づけられるよう、最適な眼内レンズのご提供に努めています。
当院では患者様のご希望に添うように、片目だけはもちろん、両目同日の手術にも対応しております。
両目同日に手術を行った場合、眼帯はせずに保護メガネをかけてお帰りいただきます。
見えづらさについては個人差がありますが、術後数時間すればある程度見えるようになりますので、簡単な日常動作はご自身で可能です。
通院の費用や手間を軽減できること、翌日から両目で快適な視力が得られることなど、特に働き盛りの方で仕事復帰を早くしたい方にとって、両目同時手術はメリットがあると言えるでしょう。
片目のみなのか、片目ずつ手術日をずらすのか、両目同時手術が可能かどうかについては、患者様のご希望や目の状態、お仕事の都合や付き添われる方の都合など、個々の状況によって異なりますから一概には言えない部分です。
また、選択された眼内レンズの種類にもよりますが(海外から取り寄せるケースもあるため)、できるだけ患者様のご希望に添った手術スケジュールを組めるよう、当院では、通常の火曜午後だけでなく、必要に応じて木曜午後、土曜午後にも手術日を設けて対応しております。
大切なことは白内障手術を行うことで水晶体の濁りを取り除き、見えづらさから解放されよく見えるようになっていただき、健やかな生活を送っていただくことです。
わからないことがありましたら、遠慮なくご相談ください。
当院では、白内障手術だけでなく多焦点眼内レンズについても、無料説明会を開催しています。
眼内レンズの種類や乱視用の有無など、専門スタッフがわかりやすくご説明させていただきます。
質疑応答の時間も確保しておりますので、少しでも不安なことや疑問点がございましたら遠慮なくご相談ください。
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