眼科ブログ
兵庫県西宮市の阪急・阪神今津駅前にある和田眼科の院長・和田佳一郎です。
当院では患者様の白内障手術後の生活に少しでも貢献できるよう、単焦点・多焦点を問わず乱視用タイプも含め、さまざまな眼内レンズの選択肢の提供に努めています。4月からは、素材改良型の選定療養多焦点眼内レンズである「クラレオンパンオプティクス(三焦点)」を導入いたしました。少しでも多くの方にご検討いただけるよう、価格は変更せずに片目270,000円(税込297,000円)、乱視用は315,000円(税込346,500円)のままにしております。
また、院内ではより良い白内障手術のために定期的にスタッフ研修を開催しています。先日はアルコンから講師を招き、二焦点眼内レンズ(遠近から遠中)からの三焦点眼内レンズ(遠中近)の自然視覚眼内レンズの進化に関する学習会を行いました。三焦点眼内レンズは二焦点眼内レンズにくらべて、中間距離の落ち込みが少ないと言われています。患者様からご質問を受けた時、的確にご説明できるよう、スタッフ一同日々研鑽に努めています。
こうした医療情報をいち早くキャッチし、スタッフ全体で共有する積み重ねもあって、当院では年々多焦点眼内レンズをご希望される患者様が増えております。なかには、近くの眼科で自分が望む眼内レンズがなかったのでと、遠方より来院される方も珍しくなくなってきました。それまで見えづらさに悩まされていた患者様から、白内障手術後にお喜びの声をいただけると、眼科に携わる医療人冥利につきます。そうしたお声をいくつかご紹介させていただきます。
「多焦点眼内レンズ(インテンシティー<五焦点>)を入れてから、ゴルフのグリーンの芝目がよく見えるようになり、スコアが良くなって周りから驚かれた」
「それまで本の文字が見えづらかったけど、多焦点眼内レンズ(パンオプティクス<三焦点>)の白内障手術を受けて、読書もしやすくなりました」
「登山が趣味だが、見える風景がとても良くなった」
もちろん、目の状況は人それぞれ違いますし、多焦点眼内レンズが魔法のレンズと言うわけではありません。
しかし、裸眼で快適に過ごしたい、スポーツや読書を楽しみたいという方にとって、多焦点眼内レンズを用いた白内障手術が有益な選択肢の一つになっていることは、おわかりいただけるかと思います。
白内障手術は基本的に一度きりの手術ですから、納得のいく眼内レンズ選びを行うことは、とても大切なことだと感じています。当院ではこれからも、患者様が白内障手術後に臨む見え方にできるだけ近づけるよう、眼内レンズの選択肢のご提供に努めてまいります。
また、若年性白内障を患われた方の手術例を一つご紹介させていただきます。
術前視力が右目0.04、左目0.05で、片目が若年性白内障だったことから、三焦点眼内レンズのファインビジョンをご希望でした。片目白内障手術を行った後、不同視解消のため、もう片方の目のICLをご希望されました。
現在の裸眼視力は右目1.5、左目1.0で、コントラストも改善して患者様にお喜びいただくことができました。目の状態にもよりますが、今後はこのような多焦点眼内レンズとICLのハイブリッド治療も増えてくるかも知れません。
白内障自体は、ほとんどの方が患う目の病気です。現在の医学では、最終的に手術以外の選択肢はありません。見えづらさを感じる期間がなるべく短い方が、手術前も手術後も日常を過ごしやすいと思います。また、仕事はもちろん、スポーツや読書といった趣味の充実にも繋がります。当院では白内障および多焦点眼内レンズの無料説明会を定期的に開催しています。わからないことがありましたら、ご相談ください。ご参考になれば幸いです。
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