眼科ブログ

強度近視に関連する合併症の一つ「黄斑円孔」について

黄斑円孔とは、網膜の中でも最も視力に重要な部分である「黄斑」の、さらに中心の中心窩と呼ばれる部分に、穴が開いてしまう病気のことです。

加齢に基づく特発性黄斑円孔と、他の病気に引き続いて発生する続発性黄斑円孔に分けられ、特に硝子体の液化が進みやすい強度近視の方、女性に多い傾向があると言われています。

穴自体はとても小さいものですが、視力に最も影響を及ぼす部分のため、視力低下とものが歪んで見えるなど見たいところが見にくくなるのが特徴です。

痛みを感じることはありませんが、初期段階では両目で見ていることもあって自覚症状もほとんどなく、「ものが潰れて見える」「テレビを見ると人の顔だけが見えない」といった症状を感じた時は、もうすでに黄斑円孔が起きているケースが多いので、すぐに眼科専門医を受診してください。

通常、黄斑円孔は自然治癒することはなく穴が拡大していきますので、放置していると視力低下やものの歪みが進むだけでなく、硝子体手術を行っても開いた穴が塞がりにくくなります。

個人差はありますが、早い段階で手術を受けることで視力の維持や悪化抑制が見込まれます。

特に続発性黄斑円孔の場合、特発性のものと比較すると治りが悪いと言われているため、強度近視の方は黄斑円孔に注意しなければなりません。

放置していると黄斑円孔から網膜剥離になることがあり、最悪の場合失明してしまうことも考えられます。

黄斑円孔以外にも、強度近視の方はさまざまな合併症が予想されますので、眼病予防のため定期的に眼科受診することをおすすめします。ご参考になれば幸いです。

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