眼科ブログ
当院が最も注力している白内障手術は、かつては水晶体の濁りを取り除き透明にすることが目標の手術でした。それに比べると現在は濁りを取り除くだけでなく低侵襲で行うことができ、手術後の生活の質や見え方の質を踏まえた対応が可能になっています。
最近では、白内障手術を検討される際に手術に使用する眼内レンズのご希望を具体的に決めておられる患者様も珍しくありません。患者様の目の状態はお一人お一人異なりますので、最終的な判断は精密な検査などに基づき行うものですが、高度化が進む情報社会の中、ご自身の希望される見え方や手術後のライフスタイルを視野に入れて真剣に考えておられることは、とてもいい傾向ではないかと思います。
白内障手術は、基本的には一度きりの手術ですから、後悔のない眼内レンズ選びを行っていただきたいと思います。そのため、当院ではできるだけ多くの眼内レンズの選択肢をご用意することで、患者様がご希望される「見え方の質」に近づくよう努めております。
また、当院は眼内レンズの種類だけでなく、素材にもこだわっています。というのも、眼内レンズの中には経年変化で濁ってきてしまうものもあるからです。この度、もっとも透明性が高く、濁らないと言われている「クラレオン(Clareon)」眼内レンズの取り扱いを当院では開始いたします。
当院で今後使用するクラレオンのレンズは「クラレオン(単焦点)」「クラレオンパンオプティクス(三焦点)」となります。単焦点・パンオプティクス(三焦点)ともに乱視矯正タイプ(トーリック)の眼内レンズがありますので、さらに「見え方の質」を高めることに貢献できるのではないかと考えております。
費用に関しては単焦点の場合、保険診療ですので変更はありません。選定療養対象の多焦点眼内レンズであるパンオプティクスは、素材改良の新製品導入のため通常であれば値上げする必要がありますが、当面は据え置きで価格を変更せずに対応する予定です。詳しくはお問い合わせください。
「手元がしっかり見えるようにしたい」「中間から遠方を重点的に見えるようにしたい」「ハローやグレアを少なくしたい」など、患者様が求められる見え方はそれぞれです。
当院では白内障手術説明会を定期的に行い、ホームページやブログなどを通じて情報発信に努めることで、患者様の健やかな生活と豊かなアイライフに貢献してまいります。わからないことがあれば、お気軽にお問い合わせください。ご参考になれば幸いです。
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