眼科ブログ

ICL(アイシーエル)とレーシックの比較について

当院で行っているICL無料説明会やICL簡易無料検査、または診察時に多いのが「ICL(眼内コンタクトレンズ)とレーシックはどっちがおススメなのか」というご質問です。どちらも手術によって近視を矯正する方法ですが、ICLとレーシックは手術方法を始め、さまざまな違いがあります。

どちらを選ぼうか迷われている方も多くいらっしゃいますので、この機会に少しまとめてみようと思います。まずは、こちらの比較図をご覧ください。

 

レーシック

ICL(眼内コンタクトレンズ)

手術方法

角膜をレーザーで削り視力矯正

眼内レンズを移植し視力矯正

近視の戻り

近視の戻りの可能性あり

近視の戻りが少ない

見え方の質

角膜を削るために収差が増える

角膜を削らないので、質が高い

視力の安定性

若干変化が現れる可能性がある

クリアで色鮮やかな見え方

矯正可能視力

矯正できる近視の強度に上限あり

強度近視や乱視・遠視も対応可

手術後、元の

状態に戻せるか

角膜を削るため、元に戻せない

レンズを取り除いて、元に戻せる

手術費用

(一般的な相場)

約20万円~46万円

約40万円~60万円

 

1.手術方法の違い

レーシックは角膜を削ることで視力矯正を行う手術方法です。
ICLは角膜を削るのではなく、小さなレンズを目の中に移植することで視力矯正を行う手術方法です。

そもそもICLという言葉は、“Implantable Contact Lens”の略称で、使用するレンズは半永久的にレンズが使用でき、眼鏡やコンタクトレンズをつけるといった日常の面倒な手入れや取り外しの必要がないことから「眼内永久コンタクトレンズ」とも呼ばれているものです。

角膜を削るか、削らないかという点がICLとレーシックの大きな違いですが、それに伴う部分について見ていきましょう。

 

2.術後の近視の戻りの違い

ここで言う「近視の戻り」とは、手術後の年数が経つにつれて手術した目が、以前のような近視ぎみの視力に戻ってしまうことを意味しています。
この近視の戻りがレーシックに関しては、術後数年間で起きる傾向のあることが学会で報告されており、強度近視の方ほど顕著であることも解っています。

一方、ICLに関してはあくまでも現時点ではありますが、術後数年経ってからの著しい近視の戻りは報告されておらず、長期安定性が認められています。

 

3.見え方の質の違い

私たちがものを見る時、光が眼球の角膜や水晶体を通っています。
ここでいう収差とは、この光が角膜や水晶体を通る時に生じるズレ、言い換えれば角膜のわずかな歪みのことを指しています。
収差が大きければ大きいほどコントラスト感度が低下してしまい、見え方の質もシャープさに欠けることになります。

レーシックは角膜を削る手術で、強度近視であるほど多く角膜を削るため、角膜の歪みに繋がりやすい、見え方の質が低くなりやすい傾向があることは否定できません。

一方、ICLは角膜を削らずに眼内コンタクトレンズをインプラントする手術なので、収差が増えることはないことと、使用するレンズの度数の幅や矯正精度も広いため、クオリティの高い見え方が期待できます。

 

4.矯正可能範囲の違い

レーシックの場合、角膜を削って近視矯正を行うために矯正可能な近視度数に上限があります
ICLはレーシックでは矯正の難しいマイナス10D以上の強度近視の方、または遠視や乱視の方でも矯正可能というように、矯正可能な近視の範囲が広いのが特徴です。

 

5.手術の可逆性の違い

わかりやすく言えば、「元に戻すことが可能かどうか」ということです。
手術を検討される方にとって、大きなポイントではないでしょうか。
ここまでの話でレーシックは角膜を削って近視矯正を行う手術、ICLは角膜を削らずに眼内コンタクトレンズを移植することで近視矯正を行う手術であることはご理解いただけたかと思います。
一度削った角膜を元に戻す技術は、現在のところ開発されておりません。

ICLの場合、基本的には一度入れたレンズを交換する必要はありませんが、度数やサイズの変更がもし必要になった時でも入れ替えることができ、万が一の時にはレンズを抜いて元の状態に戻すこともできます。
また、将来白内障になった時には、通常の白内障手術が可能なことも大きな特徴です。
ハロー・グレアなどの症状もICLの方がレーシックと比較した場合、ほぼ見られることはありません。

終わりに

いかがでしょうか。もちろん、目の状態によって適応可能か否かは変わりますので、一概にICLとレーシック、どちらが患者様にとっていいかどうかを判断することはできません。
当院では定期的にICL無料説明会ICL簡易無料検査を行っています。
また、より精密なICL適応検査(有料となります)を行うことで、患者様に一番適した近視治療のご提案に努めています。

また、レーシックとICLの比較については「レーシックと比べたときのICLのメリット」にもまとめておりますので、こちらもご参照ください。

当院のICL関連の情報は、近視治療ICL(アイシーエル・眼内コンタクトレンズ)をご参考ください。

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