眼科ブログ

「見え方の質」をよくするために大切な診察時の問診に関するポイントについて

火曜日は定例の手術日で、黄斑上膜、網膜裂孔、白内障と黄斑上膜の同時手術など9件の網膜硝子体手術を中心に、計11件の日帰り手術を行いました。目の手術は患者様のご意向や生活環境、精密な検査データ、それに基づく診断などを総合的に判断して患者様のご納得のもとに進めていくことは言うまでもありません。今日は受診された際に、皆さま問診を受けると思いますが、それに関するポイントについてお話させていただきます。

目の不調を訴えて来院された際、通常、診察前に次のような問診があります。
・いつ頃から見えにくいですか?
・今までに目の病気をされたことはありますか?
・いつ頃から光がまぶしく感じられますか?
・メガネやコンタクトレンズが合わないと感じられたのはいつからですか?
・今までに目のケガをされたことはありますか?
・糖尿病など目以外の病気になったことはありますか?

細かい部分は違いがあるかもしれませんが、おおむねこのような内容のことを聞かれるかと思います。見えづらくて困っているのに面倒くさいとお感じになられるかもしれませんが、見え方の状況やこれまでの目のトラブル、健康状況を正確にお伝えいただくことは、正確な診断をする上でとても大切なことですので、ご理解ください。

特に急激な視力低下などの変化はわかりやすいですが、自覚症状がなかなか出にくい疾患の場合、見えにくい状態に慣れてしまっていることも多くありますので、いつ頃から見え方の変化を感じるようになったかはとても重要です。検査をしてから患者様ご自身の想像以上に症状が進行していて、できるだけ早く手術をした方がいいことをお伝えした時、驚かれるケースは珍しくありません。

・見え方がおかしいと感じたのはいつ頃からか
・メガネやコンタクトレンズを使われたのはいつ頃からか
・以前に目のケガや手術をした経験はあるか
・糖尿病など他の病気はないか、ある場合はいつ頃からか

このあたりを事前にあらかじめ整理しておかれるとスムーズですし、正確な診断や治療法の検討にとても役に立ちます。例えば検査の結果で白内障と診断された場合、「水晶体の濁り具合」や「視機能の状態」が手術を検討する上でポイントになってきます。水晶体が濁っていても、見え方に問題がなければ当面は手術を行わないケースもあります。

見え方はなかなか伝えづらいかもしれませんが、できるだけ正確にお伝えいただくことが快適な視界を取り戻していただくうえで重要になってきます。当院では手術が必要な場合、少しでも患者様の「見え方の質」を守るために、スタッフ一同精度の高い手術に尽力しています。今年の梅雨はあまり雨が降らず、蒸し暑い日が続いておりますが、体調を崩しやすい時期ですので、くれぐれもご自愛ください。

ページトップに戻る

和田眼科グループ医院

  • 和田眼科本院の写真

    和田眼科 本院

    お問い合わせ

    0798-39-3777

    兵庫県西宮市津門呉羽町1-28
    今津医療センター2階
    阪神・阪急今津駅 徒歩1分

    ホームページはコチラ

  • 和田眼科夙川院の写真

    和田眼科 夙川院

    お問い合わせ

    0798-39-8883

    兵庫県西宮市常磐町1-27
    ヤマイチPLAZA さくら夙川2階
    阪神西宮駅徒歩7分
    阪急夙川駅徒歩12分
    JRさくら夙川駅徒歩10分

    ホームページはコチラ