医療用まつ毛育毛剤「グラッシュビスタ」について

昨日、大阪のまつ毛美容液会社に消費者庁が措置命令を出したニュースを目にしました。まつ毛美容液に対する指導は初めてのことだそうで、今後の動向が注目されます。

新型コロナの影響でマスク社会と呼ばれる状況になっている昨今、アイメイクのトラブルが増えてきていて、当院でもまつ毛エクステやマスカラなどから目に異常を感じて受診される患者様が以前よりも多くなっています。なかでもまつ毛エクステに関するトラブルを訴えて来院されるケースが目立ちます。エクステは長く太い人口毛ですので、その重さで自分のまつ毛が折れてしまいエクステの部分が角膜や結膜に触れることで異物感を覚えたりします。また、エクステを着ける際に使用した接着剤が原因で、目の充血やまぶたがかぶれるなどの症状を訴える患者様も珍しくありません。

目とその周辺部分はとても刺激に弱い場所であるため、着けたまつ毛エクステが直接触れていなくても何らかのアレルギー反応を起こすケースは思っているよりもよくあることです。重症化すると視力低下などに繋がるケースもありますので、おかしいと思ったら早めに眼科専門医を受診していただくことと、もう一つ考慮に入れていただきたいのが医療用まつ毛育毛剤「グラッシュビスタ」があるということです。

「グラッシュビスタ」はもともと緑内障の治療薬として使用されていたものですが、これに含まれている「ビマトプロスト」という成分がまつ毛を伸ばす効果があることが研究結果で判明し、まつ毛を育てることのみを目的に新たに開発されたものです。

グラッシュビスタを使用することで、まつ毛の不十分さから生じる「睫毛貧毛症(しょうもうひんもうしょう)」と呼ばれる症状、昨今増えているまつ毛のトラブルの改善が期待できます。これは市販ではなく医師の処方箋が必要ですから、安全性にも優れているものです。当院では以前からまつ毛を太く・長く・濃くしたい方のために作られた、この医療用まつ毛育毛剤「グラッシュビスタ」を取り扱ってきました。ご興味・ご不明な点等ございましたらお気軽にお問い合わせください。ご参考になれば幸いです。