眼科ブログ
本日は祝日ですが火曜日に白内障手術を行った患者様の術後診療があり、朝9時に全員の白内障の術後診療を終えました。雨が降りお足元の悪いなか休日にもかかわらず朝早くから皆様ご来院いただき、ありがとうございました。皆様手術経過順調で安心いたしました。
本日特に印象的だったのが5焦点レンズ「インテンシティー」を用いた白内障手術を受けられた64歳男性の患者様の術後視力です。患者様の許可のもと、参考までに共有させていただきます。
4/27手術
術前 RV = 0.04p(0.7×S-8.50D)
術後 RV = 1.0p×IOL(1.2p×IOL×S+0.25D:C-1.25D Ax 90)
nRV = 1.2p×IOL(1.0×IOL×S+0.25D:C-1.25D Ax 90)
近見40cm
nRV = 1.0p×IOL(1.0p×IOL×S+0.25D:C-1.25D Ax 90)
近見60㎝
裸眼遠見で術前0.04が1.0となり術後の近見視力は裸眼で1.2とかなり良い数字です
患者様は30センチから70センチまでほぼ連続的に鮮明に近くの文字などが見えることに驚いておられました。
「Bやβなどの一部の紛らわしい細かい文字の判別がしにくいことなどはあるものの、それ以外の近見の文字が老眼鏡無しで見えるのでとても便利になった。色が鮮やかで全体的に明るくなった。鮮明で色温度が変わったように思える。特に青がより鮮明になった。ハローグレアが心配だったが自分はほとんど感じず、散瞳したときだけ感じてそれ以外は大丈夫です。自己採点での満足は大満足で100点満点に近い」との喜びのお声に安心しました。
凄く喜んでいただいたので執刀した自分も嬉しくなる医師冥利に尽きる一例でした。またスタッフにとっても、眼科診療に携わるやりがいを感じてくれたことと思います。
もちろん結果には個人差もあり様々な要件が重なるために一概には言えませんが、このように老眼鏡無しでの生活に大きく貢献できるのが多焦点眼内レンズの最大のメリットだと思います。
また5焦点眼内レンズは近くの見え方の連続性にピント特徴が有ることが、患者様の術後満足度を高めてくれているとこの間の感想をお伺いしていて感じることです。
全てこのように見えるというわけではなく見え方に限界がある症例も多いものの、このように近くが老眼鏡無しでみえる喜びの声をいただくと、白内障手術を専門とする眼科医として本当に嬉しい一日でした。白内障で悩まれている方に少しでもご参考になれば幸いです。
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