世界初の5焦点眼内レンズ「インテンシティー（ Intensity）」について

当院では白内障手術を検討されておられる患者様にさまざまな眼内レンズのラインナップをご用意しておりますが、最近お問い合わせいただくことの多いレンズが、世界初の5焦点眼内レンズである「インテンシティー」です。

「インテンシティー」は、昨年9月から日本でも取り扱いが開始された多焦点眼内レンズで、最大の特徴は世界で初めて「遠方、遠中、中間、近中、近方」の5つに焦点を合わすことが可能である点です。これまでの2焦点や3焦点眼内レンズではカバーしづらかった遠方～中間、中間～近方の距離もスムーズな見え方が期待できることが大きなメリットと言えるでしょう。

さらに光配分が最適化されていることによって、ハロー・グレアが軽減されていることも進化しているポイントです。例えば夜間時の車の運転や外出時の時もより自然な見え方が期待できます。

注意していただきたいのは5焦点といっても、すべてに必ず完璧にピントが合う魔法のレンズというわけではありません。3焦点プラスアルファでより自然な見え方に近づけることができるとお考えいただくのが現状ではベターなのではないかと思います。また、現時点では「インテンシティー」の乱視用レンズはありませんが、順調にいけば年内にも出る予定とのことですので、今後に期待です。

手術費用についてですが、5焦点眼内レンズ「インテンシティー」は選定療養適用外のため、自由診療になります。当院では、3月末まではモニター価格として「レンズ費用・片目：40万円（税抜）」で提供してまいります。当院で取り扱っている多焦点眼内レンズ「ファインビジョン」と同価格と考えていただければわかりやすいかと思います。

5焦点眼内レンズ「インテンシティー」はまだ耳慣れない名前で、わからないことがあるかもしれません。その際は、医師およびスタッフにお気軽にご相談ください。また、5焦点眼内レンズ「インテンシティー」が適用可能かどうかは、患者様お一人おひとりの目の状態によって異なります。当院では精密な術前検査に基づき、患者様の希望される見え方などをよくうかがい、総合的に判断して白内障手術時に使用する眼内レンズを患者様のご了解のもと決定してまいります。ご参考になれば幸いです。