眼科ブログ

不同視(ガチャ目)と白内障手術を受けるタイミングについて

最近、白内障手術のタイミングについて相談を受けることが多くなってきました。患者さまお一人おひとり目の状態は異なりますので、一概に早い方がいい、遅くても大丈夫と言うことはできませんが、白内障手術を最適に行うための手術方法や眼内レンズの選択肢につきましては、当院はどこにも負けないぐらいの準備を進めているつもりです。

なかでも白内障手術のタイミングが難しいのが、不同視をお持ちの患者さまです。

不同視という言葉にあまりなじみがない方もいらっしゃるかもしれませんが、いわゆる「ガチャ目」と呼ばれているのがそれにあたります。右目と左目の屈折が違う状態のことで、見え方の差・視力の差が左右で強く、アンバランスな見え方になるのが特徴です。

子どもの頃は、早いうちに眼科治療を行うことでほとんどの場合改善しますが、大人になってからだとあまり自覚症状はありません。しかし、知らず知らずのうちに片方の目を酷使していますので、眼精疲労だけでなく体全体が疲れやすくなってしまいます。肩こりや頭痛といった慢性疾患にも繋がり、両目のバランスが崩れているため、運転やスポーツなどに影響が出ることも考えられます。いずれにしても早期発見・早期治療が大切です。

白内障と不同視の関係では、白内障が進行することで近視化が進む場合があり、これによって不同視が引き起こされることがあります。また、白内障進行は両目が同じように進むというものでは必ずしもありませんので、片目だけの白内障の進行が早く片目だけの白内障手術をする場合、不同視に注意する必要があります。つまり、手術をする方の目だけを、医師は気にしていてはいけないということです。

白内障があまり進行しておらず、手術をしない目が強い近視の患者さまの場合、白内障手術をして眼内レンズを入れたほうの目との視力差が大きくなり、不同視を引き起こす可能性があります。そうならないために、もう片方の目の白内障の進行を待って同時期に両目を手術するのがいいのか、さまざまな方法を検討する必要があります。白内障手術は通常、10~15分程度の短い手術ですが、患者さまお一人おひとりに最適な手術を行うことができるかどうかが医師の腕の見せ所であり、長年白内障手術を専門に行ってきた私のやりがいでもあります。

そのために当院では、さまざまな難症例や目の状況に対応し安全・安心で患者さまの体に負担の少ない白内障手術を行うことのできる「アクティブセンチュリーハンドピース」を始めとした手術機器を揃えています。また、単焦点・多焦点・乱視矯正といった眼内レンズも豊富な選択肢を用意しています。最近では他院からの紹介、セカンドオピニオンとしてご活用いただくことも増えてきました。お困りのことがありましたら、ご相談ください。

お盆が近くなってきましたが、今年は新型コロナウイルスの影響もあってなかなかお墓参りも難しい状況ですね。部屋にいることが多くなっていると思いますが、一方で熱中症になって救急車で運ばれる人も増えていると聞きます。こまめな水分補給など暑さ対策を十分行っていただければと思います。くれぐれもご自愛ください。

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