眼科ブログ
最近、当院で増えている手術の一つに「黄斑上膜に対する硝子体手術」があります。
黄斑上膜は、黄斑の上にセロファン状の膜が形成される病気のことで、黄斑前膜、網膜前膜とも呼ばれます。
網膜の病気の中では最も多い病気の一つであり、進行状況によっては硝子体手術を行います。先週は8件実施しました。
ものを見るうえで重要な役割を担っている黄斑が障害を受ける病気なので、見え方の歪みやひずみなどの変視症や、中心部の視力低下などを自覚します。しかし、反対側の問題がない方の目で補っているため、自覚症状を感じないことも珍しくありません。
当院でも「何となく見え方が気になる」「歪んで見える」という方が来院されて、詳しく検査を行ったところ黄斑上膜を発見するケースが多く見られます。
こういう時に、網膜の断面を撮影し黄斑病変をしっかり鑑別できる網膜三次元画像解析装置のOCT(光干渉断層計)だけでなく、近年急増する黄斑変性などともしっかり鑑別を行うことのできるOCTA(光干渉断層血管撮影)を導入しておいて本当によかったと思い重宝しています。
また、当院では白内障や緑内障、網膜硝子体手術、翼状片、眼瞼下垂など、眼科手術を日帰りに特化して行っています。高齢化が進むとともに目を酷使しがちな時代であることから、以前にも増してさまざまな日帰り眼科手術のニーズが広がっているように思います。
セルフケアの時代という言葉も使われているように、文字通りオーダーメイドの診療・手術・定期検診が求められます。当院は来月で開院15周年を迎えます。スタッフ一同さらに精進して、患者様の豊かなアイライフに貢献していく所存です。
コロナ渦から脱却し、徐々に日常を取り戻しつつある昨今ですが、くれぐれもご自愛ください。
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