眼科ブログ

目の病気を知らせるサイン「飛蚊症」について

早いもので1月もあっという間に過ぎました。今月もさまざまな手術に取り組んだ中で、難症例の網膜硝子体手術も行い無事成功できたことは本当によかったです。今日は目の病気をサインである飛蚊症のお話をさせていただきます。

飛蚊症とは青空などを見つめた時に、目の前に虫や糸くずのような浮遊物が飛んでいるように見える症状のことです。視線を動かしてもその方向に一生に移動してくるように感じられます。形状はさまざまで、明るい場所では消えませんが暗いところではあまり気になりません。

飛蚊症が起こる原因ですが、その前に目の作りについて理解しておく必要があります。
そもそも眼球の中の大部分は、硝子体と呼ばれるゼリー状の透明な物質が詰まっています。
角膜や水晶体を通じて外から入ってきた光は、この硝子体を通過して網膜に達します。

ところが、硝子体に何らかの原因で「濁り」が生じると、明るいところを見た際にその濁りの影が網膜に映り、あたかも虫や糸くずなどの浮遊物が飛んでいるように見えるわけです。眼球の動きとともに揺れ動くことや、明るいところの方が気になるのはそのためです。

加齢などに伴う生理的な原因による飛蚊症なら、最初はびっくりされるかもしれませんが浮遊物が増えるなど数や形に変化がなければあまり気にしなくてもいいと思います。

問題なのは飛蚊症が急激に増えるなど病的な原因で増える場合です。網膜裂孔や網膜剥離、硝子体出血、ぶどう膜炎といった病気が考えられます。視力低下や場合によっては失明に至るケースもありますから、いずれも早期治療が重要になってきます。

飛蚊症の症状が出た時は、それが生理的なものなのか病的なものなのか自己判断せずにお近くの眼科専門医で検査を受けることをおススメします。また、見えている浮遊物の数が増加したり形が変化する、最近視力が落ちてきたと感じられた場合はできるだけ早期に眼科専門医を受診するようにしてください。

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