眼科ブログ
「視力回復=手術」というイメージをお持ちの方も多いかもしれません。
しかし近年は、寝ている間に視力矯正ができる「オルソケラトロジー」という選択肢も注目されています。
今回は、オルソケラトロジーがどんな人に向いていて、どんな人には向いていないのかをわかりやすく解説します。
ご自身やお子さまに合っているかを判断する参考にしていただければ幸いです。
オルソケラトロジーとは、夜間に特殊なハードコンタクトレンズを装着して寝ることで、角膜の形状を一時的に変えて視力を矯正する方法です。
朝起きてレンズを外せば、日中は裸眼でも見える状態になるのが大きな特徴と言えます。手術とは異なり、継続的な使用が前提ですが、**非侵襲的(切らない)**な方法として最近注目を集めています。
以下のような方には、オルソケラトロジーが向いているとされています。
・軽度〜中等度の近視の人(-1.00〜-4.00D程度)
オルソケラトロジーは矯正範囲に限りがあるため、比較的軽い近視の方に効果が出やすい治療法です。
・メガネやコンタクトに煩わしさを感じている人
スポーツや接客業など、日中の裸眼生活にメリットを感じる人にはぴったりです。
汗やマスクで曇る心配もありません。
・手術には抵抗があるが、視力をなんとかしたい人
アイシーエルやレーシックなどの手術は怖いという方でも、非手術的な選択肢として安心して試すことができます。
・子どもの近視進行を抑えたい親御さん
成長期の子どもに対して、近視進行抑制効果が期待できるとされており、小児オルソケラトロジーとして導入する家庭も増えています。
・毎日のレンズ装着とケアをきちんと続けられる人
清潔な状態で使い続けることがとても重要です。
自己管理ができる人には特におすすめです。
一方で、以下のような方には不向きな場合があります。
・強度の近視・乱視がある人
矯正効果には限界があるため、強度の近視(-6.00D以上)や強い乱視の方は、満足のいく効果が得られない可能性があります。
・ドライアイやアレルギー体質の人
レンズの装着が負担になることがあります。
涙の量が少ない人やアレルギーの強い人は注意が必要です。
・違和感に敏感な人・眠りが浅い人
就寝中に装着するため、装着感や異物感に敏感な人は慣れるのに時間がかかるかもしれません。
・毎日のレンズのケアが面倒な人
清潔に保たないと、感染症や炎症のリスクがあります。
継続的なお手入れができない人には不向きです。
・医師から制限を受けている病歴がある人
糖尿病や一部の眼病などがある場合は、医師の診断が必要です。
適用可能かどうか、事前に必ず確認しておいてください。
「向いているか分からない…」と感じたら、まずは眼科で検査を受けましょう。
視力だけでなく、角膜の形状や眼の健康状態を詳しく調べた上で、使用可能かどうか判断してもらえます。
また、ライフスタイルや仕事、睡眠環境なども重要なポイントです。
和田眼科夙川分院では、オルソケラトロジーに関する無料説明会を定期的に開催しています。自分の生活にフィットするかどうかなど、わからないことがありましたらご相談ください。
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