眼科ブログ

最近の白内障手術の症例から思うこと

昨日7月16日は、和田眼科本院で7件、夙川院で3件、計10件の日帰り手術を行いました。

全症例において手術は問題無く終了し、開院以来の「術後感染ゼロ」を継続中です。

当院の眼科医療を信頼し、ご来院いただきました患者様に厚く御礼申し上げます。

主に最近の白内障手術の症例から、いくつか感じるポイントがありますので、今後の参考にしていただければ幸いです。

白内障の両目同時手術を手掛ける機会が増えています

昨日は、白内障の両目同時手術をご希望される患者様が、本院・夙川院ともにありました。

両目同時手術のメリットとしては、主に次のようなものがあります。

・医療費を削減することができる

・通院回数を減らすことができる

・手術翌日から両目でクリアな見え方が期待できる

仕事が忙しくてできるだけ通院回数を減らしたい方、手術は苦手だから1回で早く終わりたいとお考えの方にとって、有効な方法と言えます。

 

一方、デメリットとしては、次のことが考えられます。

・手術終了直後は両目ともぼやけた見え方になる

・片方の見え方で手術後の見え方を確かめてから、もう片方の手術で調整することができなくなる

個人差はありますが、手術当日の見え方は夜になるとだいぶ見えてくるのが通常です。

しかし、はっきりと見えてくるのは、手術翌日の朝からとお考えいただければと思います。

そのため、両目同時手術をご希望される場合、付き添いの方との来院を基本的に推奨しています。

 

手術の成果をより引き出すためには、術後の過ごし方がとても大切です。

和田眼科では以前から両目同時手術に対応しており、適応可能かどうかを十分精査したうえで、患者様が希望される場合、実施しています。

白内障は「上手に付き合える病気」ではありません

また、難症例の白内障手術が少し増えているのも、最近の特徴です。

もっと早く白内障手術を受けられていれば、術後の見え方の質ももっと良くなる可能性があったり、術中の体の負担ももっと軽くできたりしたのではないか、と思うこともあります。

年齢を重ねると、さまざまな不調が体に起こるのは避けがたいものです。

肩こりや腰痛、ひざ痛などの場合、痛みと上手に付き合うことで対応しようとお考えの方もいらっしゃるかと思います。

しかし、目の病気に関しては「上手に付き合う」というのは、かなり難しいと言えます。

特に、水晶体が濁ってくる白内障は、自然に濁りが止まることはありません。

放置していると、水晶体の濁りによる目のかすみやまぶしさなどが進んでしまいます。

もちろん、感じ方は人それぞれとはいえ、白内障を治療せずにいると症状は進む一方なので、病気と上手に付き合うというより、ただ単に我慢を続けているだけといっても、過言ではないでしょう。

 

事情は人それぞれおありだとは思いますが、「最近見えづらいな、まぶしいな」と感じたら、どうか速やかに眼科専門医を受診してください。

白内障だけが目の病気ではありませんし、緑内障など他の眼病が気づかないうちに進行している場合もあります。

仮に緑内障だと、失った視野は取り戻すことができません。

老若男女問わず、ご自身の目の状態を定期的に確認しておくことが、見え方の質ひいては生活の質の維持に繋がります。

また、もし白内障だったらとか、白内障手術を受けるにはなど、白内障治療の総合的な悩みにこたえる無料説明会も、和田眼科では本院・夙川院ともに定期的に行っています。

わからないことがありましたら、ご相談ください。ご参考になれば幸いです。

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