眼科ブログ

緑内障と年齢の関係について

2月の手術件数のご報告

兵庫県西宮市の和田眼科です。当院における2月の手術件数は、次の通りです。

<手術総件数    78件(硝子体注射を除く)>

・白内障手術    55件

(眼内レンズの内訳)単焦点   23件  多焦点    32件

(多焦点眼内レンズの内訳・乱視用を含む)

「5焦点」インテンシティー 14件 「3焦点」パンオプティクス 12件 その他     6件

・ICL         10件
・緑内障手術      5件
・その他          8件でした。

全症例において手術は問題無く予定通り終了し、開院以来継続中の「術後感染ゼロ」を、引き続き更新しています。

手術後の診察時に、「よく見えるようになりました」と患者様からお喜びの声をいただき、スタッフ一同大変嬉しい限りです。

当院の眼科医療を信頼し、足を運んでいただきました患者様に厚く御礼申し上げます。

白内障と緑内障の同時手術が増加傾向にあります

2月の手術の特徴の一つとして、白内障と緑内障の同時手術を行う機会が、以前より増えたことがあげられます。

白内障と緑内障が併発した場合の治療のポイントについて

白内障と緑内障の同時手術、そのメリット・デメリットについて

 

緑内障にはいろいろなタイプがありますが、共通しているのは「視神経が障害されて視野が狭くなっていく病気」ということです。

緑内障について

現在、緑内障は日本における成人中途失明原因の第1位です。

そのため、失明に至る年齢や、発症から失明までの年数はどれぐらいかといった内容のご質問を受けることがありますが、「緑内障=失明」ではないということを、まずご理解いただければと思います。

緑内障を患う要因は、遺伝性があるということや、強度近視との関係など多岐にわたり、何歳になれば発症し、何歳になれば失明するという画一的なものではありません。

また、治療法についても患者様の目の状態はそれぞれ違いますので、一番適した治療法の選択が必要なのは言うまでもないことです。

強度近視と緑内障の関係、その特徴について

 

緑内障の失明率が高いとされる原因の1つは、視野が欠けるなどの自覚症状があらわれにくく、おかしいと気づいた頃にはすでに症状が進んでしまっていることです。

医学と医療機器の発達により、緑内障は早期発見・早期治療が可能になっている病気です。

種々の緑内障点眼薬が開発されたこともあり、失明にいたるケースは非常に少なくなってきています。

緑内障の一番の問題は、失われた視野は元に戻すことができないということです。

40歳以上の5.8%前後に起こる病気と言われる緑内障を早期発見・早期治療するには、自覚症状がなくても定期的に検査を受けておくことが肝要と言えます。

緑内障の最大の特徴「失った視野は元には戻らない」ことについて

当院は低侵襲緑内障手術「MIGS(ミグス)」に努めています

緑内障の治療の基本は、目薬で眼圧をコントロールし、患者様の視機能維持に努めることです。

緑内障と眼圧が「高い・低い」の関係について

 

点眼でコントロールが不能な場合、レーザー治療、手術治療を検討します。

当院では、緑内障レーザー治療(SLT)に対応しています。

また、手術が必要な場合、当院ではトラベクロトミーマイクロフックという手術機器を用い、結膜・強膜を切開しない低侵襲緑内障手術「MIGS(ミグス)」を行うことで、患者様の体の負担軽減に努めています。

緑内障は早期発見・早期治療を行えば、個人差はありますが他の慢性疾患と同じように、悪化を防ぐことは可能な病気です。

わからないことがありましたらご相談ください。ご参考になれば幸いです。

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