眼科ブログ
花粉症の季節になり、目のかゆみを訴えて来院される患者様が増えています。
花粉症と目の関係についてご質問をいただくこともありますので、この機会に少しまとめておこうと思います。
花粉症というと、鼻水やくしゃみが止まらないことから、まずは耳鼻咽喉科の病気とお考えの方も多いのではないでしょうか。
もちろんその通りなのですが、花粉症は鼻水やくしゃみだけではなく、目のかゆみや充血などの症状を引き起こすことも多いため、アレルギー性結膜炎の一種と言えます。
アレルギー性結膜炎とは、目の表面に花粉などのアレルギー反応を引き起こす物質が付着することで、結膜に炎症を起こす病気のことです。
アレルギーを引き起こす主な原因は、外部から入ってくる花粉などの異物に対して、身体が必要以上に反応してしまうからです。
アレルギー性結膜炎の治療は、基本的には薬物治療となります。
目のかゆみの症状を軽くすることが中心で、日常生活に支障をきたさないよう、早めに治療することが大切です。
最近は花粉対策用メガネなどもありますから、ご自身のニーズに合った一番取り入れやすい方法を見つけることが、症状改善に繋がる近道と言えます。
花粉症に限らず、目をこすることはさまざまなリスクがあります。
目の表面の角膜が傷ついたり、あるいは目の奥の網膜が傷ついたりすることも珍しくありません。
網膜は衝撃に弱いため、目をこすることで発症するリスクのある主な病気は、網膜剥離、網膜裂孔などが考えられ、特に強度近視の方は注意が必要です。
また、目をこすりすぎることで、白内障が進行するケースもあります。
アトピー性皮膚炎を起因とする若年性白内障と花粉症の繋がりも、最近では研究が進んでいます。
目のかゆみは気になるものですが、かゆみを抑えるために繰り返しこすることで、水晶体を支える働きをしている「チン小帯」という筋肉が弱くなってしまい、将来白内障手術を受ける時に、場合によってはレンズが挿入できないなどのリスクがありますので、十分注意してください。
白内障手術を始め、手術後に一番大切なことは感染症の予防です。
手術後は、必ず主治医の指示を守り、保護メガネを着用するなどして目を保護してください。
もちろん、目をこすることは避けてください。
感染症や炎症を引き起こす可能性があります。
もし、目のかゆみなどが気になる場合は、手術前や手術後に担当医にご相談ください。
白内障手術後、ICL手術後の過ごし方についての詳しい内容は、下記のブログをご参照ください。
ICL(アイシーエル)手術後の過ごし方(注意するポイント)について
春先での白内障治療を希望しているが、例年花粉症に悩まされており、かゆみが気になるという方は多いです。
その際は主治医の判断で、手術前や術後に点眼などで、目のかゆみを抑える場合もあります。
そうした内容も含め、当院では白内障手術無料説明会、ICL手術無料説明会を定期的に行っております。
患者様との綿密なコミュニケーションを大切に、術後管理もしっかり行っておりますので、わかりづらいことがありましたらご相談ください。
ご参考になれば幸いです。
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