眼科ブログ
白内障手術に関して、「白内障になったら、両目とも手術しなければいけませんか?」とご質問を受けることがあります。
白内障は、必ずしも両目同時に発症するとは限りません。
片目ずつ発症のタイミングが違う場合もあれば、両目ともに進行している場合もあります。
片目のみ発症している場合、遠くの景色の見え方や、光の感じ方など左右の差による違和感がきっかけで、一度目の状態を確認しておこうと来院された結果、白内障が見つかるケースも珍しくありません。
白内障かどうかを調べる検査は、比較的簡単なものですが、目のかすみや視力低下といった症状は、他の眼病でも起こりえるものです。
そのため、当院では基本的な視力検査、屈折検査、眼圧検査、白内障かどうかということや、他の眼病の発症の有無などを、正確かつ丁寧に行うように努めています。
いずれも痛みを伴う検査ではありませんので、ご安心ください。
検査結果を受けて、患者様のご要望をよく伺い、手術が必要かどうかの判断などを行います。
両目の白内障の程度に差がなく、手術が必要な場合、両目の手術を同じ時期に行うのが通常です。
両目の白内障手術を行う場合、当院では、より術後の安心・安全に注意を払うことと、患者様の通院負担軽減のために、片目ずつなるべく2-3週間内で(薬の投薬管理煩雑化をさけるため、可能であれば1週間以内が理想)を推奨しています。
手術日は火曜・木曜・土曜と、患者様のご都合にできるだけ沿うよう、スケジュールを設定しています。
例 火・木 木・土 木・火 火・火 土・火
安心・安全な白内障手術に努めているとはいえ、手術に伴うリスクがゼロになるわけではありませんから、このようになるべく片目ずつを推奨させていただいています。
もちろん、遠方からお越しの方、お仕事の関係などでお休みを取るのが難しい方もいらっしゃいますので、患者様がご希望される場合、白内障の両目同時手術にも対応しております。
両目同時手術につきましては、以下のブログをご参照ください。
この場合、白内障の進行状況によって、変わってきます。
1.白内障が進行している方の、片目の手術のみ検討する
2.特に不自由がなければ、様子を見る
3.両目とも手術を検討する
白内障は、初期段階を除き、現在の医学では、最終的には手術以外の選択肢はありませんが、早ければいいというものでもありません。
当院では、見えづらさで仕事や日常生活に影響を感じ始めたら、白内障手術を検討した方が良いということを、基本スタンスに置いております。
目の状況は日々変わりますし、千差万別ですから、白内障に限らず、目の病気の治療は画一的にできるものではありません。
患者様のライフスタイルやお仕事の状況などをよく伺いながら、総合的に判断して治療計画を策定いたしますので、ご安心ください。
ただし、両目の白内障に程度の差があっても、両目とも手術を検討した方が良いケースもあります。
例えば、強度近視の方の場合です。
この場合、片目だけ白内障手術を行うと、左右のピントのアンバランスが生じるため、比較的早いうちに両目での白内障手術を考えるなど、さまざまなケースを検討します。
また、多焦点眼内レンズをご希望される場合、もう片方の目の見え方を考えて検討する必要があります。
不具合が起きないようにする白内障手術のポイントについては、以下のブログをご参照ください。
一番大切なことは、患者様に快適で健やかな生活を送っていただくことです。
白内障を患った際、患者様ご自身のライフスタイルや求める見え方の質にできるだけ近づくことができるよう、治療の選択肢を一つでも多く、わかりやすく丁寧にご説明することが、私たち眼科医療に携わる者の務めです。
当院では、無料で参加できる白内障手術説明会、眼内レンズ説明会を定期的に行っております。
わからないことがありましたら、ご活用ください。ご参考になれば幸いです。
お問い合わせ
0798-39-8883
兵庫県西宮市常磐町1-27
ヤマイチPLAZA さくら夙川2階
阪神西宮駅徒歩7分
阪急夙川駅徒歩12分
JRさくら夙川駅徒歩10分