眼科ブログ
白内障が、目の中にある水晶体という部分が白く濁ってくる病気であることは、すでにご存じのことと思います。
水晶体とは、外からの光を網膜に届けてピントを合わすという、カメラに例えればレンズの役割を果たしている部分です。
もともとは透明で柔軟なものですが、加齢とともに硬さや厚みを増し、白く濁ってきてしまいます。
それまでは水晶体に光が通り見えていたものが、白内障で水晶体が濁ってしまうことで光を十分に通さなくなり、視力低下などの症状が出てくるわけです。
一口に白内障といっても、水晶体の濁りの状態で4つに分類されます。
なかには、急激に症状が現れるものもありますので、注意が必要です。
水晶体の中心部分を「核」と呼びますが、その核のところから濁りが生じてくるタイプの白内障が、核白内障です。
濁りだけではなく核の部分が硬くなっていくことが特徴で、光の屈折が変化しやすいので、近視化を進める要因にもなります。
そのため、白内障と近視化が進んでいるのに「近くのものが見えやすくなった」というように、老眼が改善していると勘違いするケースもあります。
核白内障についての詳しい説明は、下記のブログをご参照ください。
名称からもわかるとおり、水晶体周辺の皮質が濁る白内障です。
多くの場合、加齢に伴う白内障で見られ、水晶体の中心部分が濁るまでに時間がかかるため、自覚症状が現れにくいのが特徴です。
周囲から中心部に濁りが広がってくると、「光がまぶしい」「ものがかすんで見える」などの自覚症状が現れ、視力低下を引き起こします。
水晶体は水晶体嚢(カプセル)と中身(核と皮質)に分類されますが、このうち、水晶体嚢の前方(角膜側)が濁るタイプを、前嚢下白内障と呼んでいます。
車のヘッドライトや明るい場所で見えにくさを感じやすいのが特徴で、原因はまだ解明されているわけではありませんが、比較的若い年代の方に見られる白内障です。
水晶体嚢の後方(硝子体側)が濁るタイプの白内障です。
アトピー性皮膚炎や糖尿病をお持ちの方、ステロイド剤の服用が原因となる白内障で目立つ場合が多いのが特徴です。
比較的初期段階から視力低下があり、若年者でも発症する可能性があることや進行が速いケースもありますので、早期発見・早期治療が大切です。
私たちは日常的に行動する時、まず目で見て安全かどうかを確認してから動き出します。
いわゆる「目視」というもので、普段意識することはあまりないかもしれませんが、目がよく見えているということはとても大事なことなのです。
白内障という病気自体は、進行しても命に関わる病気というわけではないのですが、白内障が進むことで見えづらさは増していきます。
白内障は、初期段階を除いて、最終的には手術を行う以外、改善する方法はありません。
白内障を放置して起こるトラブルを防ぐため、適切なタイミングで白内障手術を行うことが、ご自身の健康はもちろん、ご家族にとっても大切になっています。
当院では白内障手術無料説明会、多焦点眼内レンズ無料説明会を定期的に行っています。
わからないことがあれば、ご相談ください。ご参考になれば幸いです。
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