眼科ブログ
目の中にある水晶体という部分が白く濁ってくる病気である白内障は、主に2種類に大別されます。
ひとつは「先天性白内障」で、読んで字のごとく、生まれつき発症している白内障のことです。遺伝的な問題や、母胎内での感染などが主な原因として考えられています。
もうひとつは「後天性白内障」と呼ばれるもので、生まれつきではなく加齢を始めとした他の原因で発症する白内障です。
白内障に至る原因はさまざまですが、主なものとして次の7つがあげられます。
<1.加齢性白内障(老人性白内障)>
加齢に伴って引き起こされる白内障で、白内障を発症する原因の約9割を占めています。
発症する年齢は、ライフスタイルや生活環境など個人差がありますので、一概には言えませんが、早い方の場合、40代で目がかすむなど白内障の自覚症状を感じます。
<2.続発性白内障(併発白内障)>
ぶどう膜炎など、他の目の病気が原因で発症する白内障です。
続発性白内障については、次のブログをご参照ください。
<3.若年性白内障>
白内障は年齢を重ねてからなる病気というイメージが強いですが、20代から30代の若い世代でも発症することがあります。
遺伝や強度近視、紫外線やストレスなどがその原因と考えられていますが、明確な原因は現代の医学をもってしても、まだ解明されておりません。
<4.アトピー性白内障>
アトピー性皮膚炎に起因して発症する白内障で、若年性白内障のなかでも代表的なものです。
加齢性白内障に比べ、白内障の進行が早いのが特徴です。
強度近視にICL、若年性白内障に多焦点眼内レンズを用いた手術例について
若年性白内障と多焦点眼内レンズについて(アトピー性白内障の一例)
<5.糖尿病白内障>
血液中に含まれる血糖値が高くなってしまい、血糖のコントロールができなくなる糖尿病は、目の病気とかかわりの深い病気の一つです。糖尿病白内障、糖尿病網膜症、糖尿病緑内障の3つが、代表的な病名です。
<6.外傷性白内障>
ボールが目に当たった、事故で目を激しく打撲するなど、目への衝撃や外傷によって引き起こされる白内障です。比較的進行が早く、早急に手術を要する場合がほとんどですが、なかには目に外傷を負ってから数年後に白内障を発症することもありますので、注意が必要です。
<7.ステロイドなど薬剤が原因で発症する白内障>
薬剤の副作用で引き起こされる白内障です。
なかでも、アトピー性皮膚炎を始めとするアレルギー疾患の治療に用いるステロイドの副作用によって、白内障が起こるケースがあります。
人間の体型や性格が十人十色であるように、目の状態もまた一人ひとり異なります。
白内障の初期段階では薬物治療を行う場合がありますが、あくまで「白内障の進行を遅らせる」ためのものです。
内服薬や目薬など薬物では水晶体の濁りを取り除くことはできませんので、最終的には手術が必要となります。
見えづらい状況を長く続けていると、ケガなどの危険性が高まるだけでなく、外出すること自体を控えてしまうなど、心身ともに悪影響が出かねません。
また、白内障を放置していると、水晶体が硬くなってしまい、さまざまなリスクがあります。
「白内障放置による進行・硬化と白内障手術リスク
~成熟・過熱白内障や膨隆白内障について~」
当院は、正確な検査と的確な診断に基づき、患者様のライフスタイルなどをよくうかがって総合的に判断し、患者様のご納得のもとで治療計画を立て、患者様に健やかな生活と豊かなアイライフを送っていただけるよう、白内障治療に努めております。
無料で参加できる白内障手術説明会、多焦点眼内レンズ説明会も定期的に行っておりますので、わからないことがありましたらご相談ください。ご参考になれば幸いです。
お問い合わせ
0798-39-8883
兵庫県西宮市常磐町1-27
ヤマイチPLAZA さくら夙川2階
阪神西宮駅徒歩7分
阪急夙川駅徒歩12分
JRさくら夙川駅徒歩10分