眼科ブログ
白内障手術 は541件と過去最高を記録し、眼内レンズの内訳は、単焦点が 215件、多焦点が326件と、初めて多焦点眼内レンズの割合が上回ったことが、大きな特徴でした。
白内障手術が必要となり、患者様が眼内レンズをお選びになる際、手術後のライフスタイルを踏まえた眼内レンズ選びをされる方が、以前よりも多くなったと言えるのではないかと思います。
特に選定療養対象の3焦点眼内レンズ「パンオプティクス」が149件(乱視用58件)、世界初の5焦点眼内レンズ「インテンシティー」が125件(乱視用41件)と、大きく増加しました。
患者様が、白内障手術後に臨まれている見え方は、人それぞれですが、テニスやゴルフなどのスポーツをアクティブに楽しみたい方が、多焦点眼内レンズを検討して選ばれるケースが、昨年は多かったように思います。
テニスの場合、ゴルフとは異なり、動いているボールや相手選手を追い続けなければなりません。
「相手のサーブから、手元に来るボールまでをしっかり見るには、どの眼内レンズがいいのか」といったお話を、診察時にうかがう機会が増えました。
いいプレーをするには、自分が打つボールや手にしているラケットはもちろん、相手から来るボール、相手の動きなどをできるだけ自然に見えなければならないでしょう。
目から入る情報は、人間が受け取る情報の8割と言われますが、それが白内障でぼやけたり、かすんで見えたりすると、テニスをしていても楽しくありませんし、日常生活に悪影響を及ぼす可能性もあります。
テニスなどを通じて、最近目の調子がおかしいことを自覚され、目の状態をチェックしに来院し、白内障が見つかった結果、焦点距離が複数ある多焦点眼内レンズを選択される患者様が、当院では増えています。
これまでのところ、おおむね好評価をいただき、「ボールがよく見えて大変嬉しい」「見えづらかった時は、打点を見ない癖がついていたけど、それも直ってよかった」など、手術後の定期検査で、患者様からお喜びの声を頂戴していると、医師冥利につきるものがあります。
なお、白内障手術後、すぐにテニスができるようになるわけではありません。
個人差がありますので、一概にいつからと言うことはできませんが、だいたい1カ月後を目安として、お考えいただければと思います。
目の状況は人それぞれ違いますし、多焦点眼内レンズが魔法のレンズと言うわけではありません。
しかし、裸眼で快適に過ごしたい、テニスを始めスポーツを楽しみたいという方にとって、多焦点眼内レンズを用いた白内障手術が有益な選択肢の一つになっていることは、日々の診療で年々実感するところです。
特に、動いているボールを見続けるテニスの場合、焦点距離が複数ある多焦点眼内レンズの効用が、活かされているのではと思います。
また、白内障手術は基本的に一度きりの手術ですから、納得のいく眼内レンズ選びを行うことは、とても大切なことだと感じています。
当院では白内障および多焦点眼内レンズの無料説明会を定期的に開催しています。
わからないことがありましたら、ご相談ください。ご参考になれば幸いです。
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