眼科ブログ
10月度の手術件数のご報告をさせていただきます。
<手術総件数 63件(硝子体注射を除く)>
・白内障手術 45件(眼内レンズの内訳)単焦点 28件 多焦点 17件
・ICL 6件
・網膜硝子体手術 9件
・その他 3件でした。
全症例において手術は問題無く予定通り終了し、開院以来継続している「術後感染ゼロ」を更新することができ、患者様に「よく見える」と喜びの言葉をいただきましたことは、眼科医療に携わる者として大変嬉しい限りです。
今年の特徴として、白内障手術が必要となり、患者様が眼内レンズをお選びになる際、手術後のライフスタイルを踏まえた眼内レンズ選びをされる方が、以前よりも多くなった印象があります。
「手元をしっかり見たい」「中間距離がはっきり見えるようになりたい」「外出する機会が多いので、遠方により焦点を合わせたい」など、患者様が白内障手術後に臨まれている見え方は、人それぞれです。
なかでも今年は、ゴルフに関する内容を、診察時にお伺いすることが多かったように思います。
「コースに出た時、まぶしさを感じることが多くなった」
「打ったボールが見えなくて、困っている。一緒に回っている人に迷惑をかけているのではないかと思い、集中できず楽しくない」
「グリーンの傾斜や芝目が読めず、スコアが上がらない」などです。
基本ゴルフは野外のスポーツなので、目の状態がゴルフのプレーを左右します。視力が十分でなければゴルフボールを見るのも大変ですし、白内障が進行して、目のかすみなどを感じるようになれば、スコアが伸びなくなるのも無理ないことです。
特に打った後の落下点が見えないと、せっかくドライバーで気持ちよくかっ飛ばしても面白くないでしょう。また、パッティングの際、フックラインに見えたのに違った、距離感が測りづらいということもよく聞くお話の一つです。
ゴルフはメンタルが大切なスポーツですし、見えづらい状況のままプレーしていても楽しくありません。それだけでなく、プレーからも遠ざかってしまい、運動不足になり健康にも悪影響が出てしまいます。
こうした状態を解消するために、目の状態をチェックしに来院し、白内障が見つかった結果、焦点距離が複数ある多焦点眼内レンズを選択される患者様が、当院では増えています。
マスターズを始め、メジャー大会4冠制覇を成し遂げ、殿堂入りもしている世界的名プレーヤー、ゲーリー・プレーヤーの名は、ゴルフを楽しんでいる方ならご存じのことでしょう。
ゲーリー・プレーヤーは不調に陥っていた72歳の時、多焦点眼内レンズを用いた老眼・白内障手術を受け、直後に参加したマスターズで79という素晴らしいスコアを出しています。
現在は、三焦点眼内レンズ、五焦点眼内レンズと当時に比べて飛躍的に進化した多焦点眼内レンズがあり、乱視用タイプもあるなど、眼内レンズの選択肢が広がっています。
もちろん、目の状況は人それぞれ違いますし、多焦点眼内レンズが魔法のレンズと言うわけではありません。しかし、裸眼で快適に過ごしたい、ゴルフを始めスポーツを楽しみたいという方にとって、多焦点眼内レンズを用いた白内障手術が有益な選択肢の一つになっていることは、おわかりいただけるかと思います。
また、白内障手術は基本的に一度きりの手術ですから、納得のいく眼内レンズ選びを行うことは、とても大切なことだと感じています。
「多焦点眼内レンズを入れたおかげで、打つ前のボールもしっかり見えるし、飛んでいくボールもはっきり見えるから、気持ちいい」
「「多焦点眼内レンズを入れてから、ゴルフのグリーンの芝目がよく見えるようになり、スコアが良くなって周りから驚かれた」
こうした喜びのお声を、術後の定期健診で患者様からいただけることが、眼科診療に携わる医療人の醍醐味です。
当院では白内障および多焦点眼内レンズの無料説明会を定期的に開催しています。わからないことがありましたら、ご相談ください。ご参考になれば幸いです。
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