眼科ブログ
最近、目の状態をチェックしたいということで、初診で来院される方が増えています。「これまで一度も眼科に来たことはなかったが、今後のこともあるし、とりあえず…」という方も珍しくありません。
さまざまな眼病を予防するために、定期的に目の状態を調べておくことはとても大切なことですし、以前よりもそうした意識は高まっているように感じる日々です。
そんな中、「アイフレイル」が話題になってきています。
高齢化社会が進み、健康寿命を延ばすことの大切さが重要になる中、フレイル(加齢に伴い、身体の様々な機能が低下することで健康障害に陥りやすい状態)が注目されるようになりました。
アイフレイルは、目で起こるフレイルという考え方で、加齢に伴って目の機能が低下する、またはそのリスクが高まっている状態を指します。
アイフレイル(目の老化)の特徴は、自分ではなかなか気づきにくいことです。
白内障や緑内障といった眼疾患は、ほとんどの場合において自覚症状が出るのが遅く、しかも自覚症状が出た頃には、かなり進行しているケースも少なくありません。
また、病気を発症していなくても、水晶体、硝子体、網膜、毛様体といった視機能を支えてくれるさまざまな目の部分は、歳を重ねるごとに構造的にも機能的にも、知らず知らずのうちに衰えてきます。
目は足腰とは違い、トレーニングで鍛えるといってもなかなか難しく、定期的に眼科を受診して現在の状態を確認し、眼病の早期発見・早期治療に取り組むことが、視機能を維持するうえで一番の早道と言えます。
見えづらさなどの自覚症状が出ているのに、そのまま放置を続けていると、白内障や緑内障などの病気が進行してしまい、視機能の維持が難しくなる可能性があります。
見えづらいことから転倒しやすくなり、外出も控えるようになって肉体的にも精神的にも悪影響を及ぼしかねません。
将来、要介護になる確率も上がり、目の機能を維持することは、ご本人だけでなく家族の方にとっても大切になっています。
目から入る情報は、人間が受けとる情報の8割を占めると言われています。
情報化社会がますます進む中、目の機能を維持することは生活の質を守ることにも繋がります。
患者様の目の健康寿命を延ばすため、当院では目の状態を精密に検査することのできる医療機器をそろえ、生活状況やライフスタイル、ご意向などをうかがいながら総合的な眼科医療に取り組んでいます。
おかしいなと思うことがあればご相談ください。ご参考になれば幸いです。
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