白内障手術後の過ごし方～感染症予防の保護メガネ着用など

白内障手術後は感染症予防が何よりも大切

眼科だけでなく、どの診療科にも共通することですが、手術後に大切なのは感染症を予防することです。

白内障手術はほとんどの場合、日帰りの短時間手術ですが、手術が終わりご自宅に帰られてからの過ごし方、術後しばらくの間の過ごし方が大事です。

そのいくつかのポイントについて、お話させていただきます。

白内障手術後に着用をお願いする「保護メガネ」の重要性

まず、手術が終わりご自宅に帰られた後は、なるべく安静にお過ごしください。
目を触ったりこすったりしてしまうと、手術創が開いて回復が遅くなる、あるいはバイ菌が入ってしまう恐れがあります。
特に手術当日は気になることとは思いますが、目を触ったりこすったりしないようにしてください。

また、保護メガネについてですが、術後しばらく起きている間は、保護メガネをしていただくようお願いしております。

大切なポイントとしては、外出する時だけでなく家の中にいる時でも、保護メガネをしておいていただきたいということです。
なぜなら、保護メガネは側面にカバーがついていますので、ハウスダストや花粉など異物が目に入らないように守ってくれるからです。

「メガネをするのはどうも…」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
普段使用していない方なら、なおさらだと思います。
しかし、手術後の感染症を防ぐためには、どうしても必要なことですし、手術後の大切な時期ですので、違和感はあるかもしれませんが、どうぞよろしくお願いいたします。

いつまで保護メガネをするのかは、個人差があるので医師の診察によって判断

その他、就寝の際、無意識に目をこする可能性がありますので、「カッペ」をつけるようにしてください。
翌日の朝に当院で診察があります。
基本的に手術から約３～４日間は確認のため診察が必要ですので、お忙しい中とは存じますが、必ず毎日お越しいただきますようお願いいたします。

その後の通院間隔は徐々に開けてまいりますが、個人差がありますので診断のもと決定していきます。
また、いつまで保護メガネをするのか、どのタイミングで保護メガネを外せばいいかにつきましても、傷の回復具合など個人差がありますので、医師が診察を行って判断してまいります。

基本的に、手術後１カ月間は感染症予防のため、何よりも目の清潔を第一にお考えください。
指定された目薬の点眼も、忘れないようにお願いいたします。

当院では、手術後の感染予防のために使用する点眼薬や保護メガネに関する注意点、気になるポイントである「洗顔・洗髪・入浴」「お化粧・ひげそり」「お仕事の開始時期」などについて、なるべくわかりやすく皆様に説明できるよう、スタッフ一同取り組んでいます。

基本的な内容については、診察時や白内障手術無料説明会、白内障手術に関するリーフなどで詳しくご説明させていただいております。
あくまで目安ですので、手術後の診察で目の状況を確認しながら、その都度適切に判断していきますのでご安心ください。
当院では、患者様との綿密なコミュニケーションを大切に、術後管理もしっかり行っていく所存です。
わかりづらいことがありましたらご相談ください。
ご参考になれば幸いです。

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