眼科ブログ
先日、医療情報サイト「Medical Doc(メディカルドック)」に、白内障に関するコラムを掲載させていただきました。「白内障は進行度合いによって手術リスクが変わるの?」と「あなたの白内障はどのタイプ? 知らずに抱えているかもしれない「レンズの濁り」には、これだけの原因があった」の2本です。ぜひご一読ください。
原稿の中でも少し触れておりますが、老眼の始まりは白内障チェックのタイミングと言えます。
「昼間はどうにか見えているが、夕方以降ものが見えづらくなった」「仕事帰りに立ち寄った店でメニューが読みづらくなった」など、理由はさまざまですが見え方に変化があったため、目の状態をチェックしておこうと新規で来院される方が、当院でも増えています。
情報化社会が進む中、仕事場以外でも移動中にスマートフォンを見るなど、至近距離を長時間見続けることで、知らず知らずのうちに目を酷使しがちです。
単なる眼精疲労なのか、それとも老眼が始まっているのかをチェックすることは、自分では気づきにくい白内障や緑内障を初期段階で発見できる可能性がありますので、働き盛りの方達が目に関して高い意識を持たれていることは、とても素晴らしいことだと思います。
白内障の進行は遅らせることはできても、進行自体を止めることはできません。最終的には手術を受けることが唯一の解決策ですから、白内障と老眼の好発時期である40代以降の方の場合、仕事や日常生活で大きな支障が出る前に、白内障と初期の老眼とを同時に解決した方が好ましいと言えるでしょう。
そういう意識の高まりもあってか、白内障手術後のメガネなどのコストと比較して、多焦点眼内レンズを選択される方が、当院では年々増えています。なかには、幼い頃からずっとメガネやコンタクトレンズで過ごしてきたが、白内障手術を受ける機会に、裸眼で過ごしたい、煩わしさから解放されたいから多焦点眼内レンズを選んだとおっしゃる方もいます。
最近では、地元の兵庫、大阪、京都、奈良などの関西圏だけでなく、名古屋や岡山、東京、福井などから、多焦点眼内レンズの白内障手術相談でご来院いただいています。
以前よりも広範囲になっていることに、驚きと多焦点眼内レンズへの関心度がうかがえますし、期待に応えるべく、スタッフ一同、あらためて身の引き締まる思いで、日々診療に取り組んでいます。
もちろん、多焦点眼内レンズだけが老眼の解決策というわけではありません。
また、白内障手術を早く受ければそれだけメリットがあるという画一的なものでもありません。
目の状態はお一人おひとり異なります。
精密な検査結果、患者様のお仕事や日常生活の過ごし方、体の状況、望まれる見え方などを含めて、総合的に判断し、最適な白内障手術のタイミングをご提案することが、私たち眼科医療に携わる者の務めです。
当院では、患者様が手術後に望まれる見え方にできるだけ近づくことができるよう、豊富な眼内レンズのラインナップをご用意しています。定期的に白内障手術無料説明会、多焦点眼内レンズ無料説明会を行っていますので、わからないことがありましたらご活用ください。ご参考になれば幸いです。
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