世界初の5焦点眼内レンズ「インテンシティー（ Intensity）」導入のお知らせ

最近、当院での白内障手術の特徴として多焦点眼内レンズを希望される患者様が増加していることがあげられます。なかには名古屋など遠方からお越しになられる患者様もおられて、少しでもお役に立てるよう頑張らねばと思う日々です。

当院は、さまざまな多焦点眼内レンズを取り揃えることで、患者様のライフスタイルや求める見え方の質に一番適したご提案に努めてきました。より一層、患者様の多様なニーズに適する多焦点眼内レンズ選択のラインナップを充実させるため、今年の9月から日本でも取り扱いが開始された世界初の5焦点眼内レンズ「インテンシティー（Hanita社）」を導入することにいたしました。

多焦点眼内レンズ「インテンシティー」は、世界で初めて「遠方、遠中、中間、近中、近方」の5つに焦点を合わすことが可能な“5焦点”眼内レンズであることが最大の特徴です。これまでの2焦点や3焦点眼内レンズよりさらに進化し、遠距離～40㎝の全距離でスムーズな見え方が期待できます。特に2焦点や3焦点眼内レンズではカバーしづらかった遠方～中間、中間～近方の距離も視力が落ちることがないのが大きなメリットで、より生活の質・視覚の質を高めることに繋がると考えています。

さらに、Hanita社独自の特許技術で開発された機能に基づき、光配分が最適化されていることがもう一つの特徴です。これによってハロー・グレアが軽減され、例えば夜間時の車の運転や外出時など、または明るい場所でも暗い場所でもよりスムーズな見え方が可能になります。日常の快適性と安全性がアップされることは、手術後の生活により良い影響を与えると思います。

手術費用についてですが、5焦点眼内レンズ「インテンシティー」は選定療養適用外のため、自由診療になります。当院では今後変更するかもしれませんが、現在のところモニター価格として「レンズ費用・片目：40万円（税抜）」で提供してまいります。当院で取り扱っている多焦点眼内レンズ「ファインビジョン」と同価格と考えていただければわかりやすいかと思います。なお、「インテンシティー」は現時点では乱視矯正用レンズがありませんのでご注意ください。

5焦点眼内レンズ「インテンシティー」が適用可能かどうかは、患者様お一人おひとりの目の状態によって異なります。当院では患者様のご希望される見え方やライフスタイルなどを詳しくヒアリングし、精密な術前検査などを含めて総合的に判断して白内障手術時に使用する眼内レンズを患者様のご了解のもと決定してまいります。

5焦点眼内レンズ「インテンシティー」はまだ耳慣れない名前で、わからないことがあるかもしれません。その際は医師およびスタッフにお気軽にご相談ください。また、ホームページやブログ、白内障手術無料説明会でも順次情報を更新してまいります。ご参考になれば幸いです。