昨日は手術日で、
白内障・
網膜硝子体・
緑内障の手術を合わせて合計18件行いました。
そのうち、白内障との同時手術が4件でした。
半分程度の白内障はグレード4~4.5レベルのかなり硬化の進んだ難症例の白内障進行症例が多く、硝子体あるいは緑内障との同時手術も多かったです。
また、当院の手術体制を信用していただき、他院からご紹介いただくことも増えてきました。
なかでも白内障の進行で水晶体がとても固くなっていて、チン小帯も弱く緑内障との同時手術が必要なご高齢の方の難症例がありました。
進行した白内障の手術は無事終わりましたが、チン小帯がかなり弱くなっていたため、
患者様の将来の安全性を考えて、眼内レンズは縫着手術(強膜内固定)で行いました。
緑内障手術と白内障手術、さらに硝子体手術のトリプル手術でしたが、無事成功し、本日患者様にすごく喜んでいただけました。
スタッフ一同眼科医療にかかわってきて本当によかったという想いで一杯です。
医療機器や技術の進歩によって、低侵襲の日帰り手術ができるようになっていることはご存じのことと思います。当院でも25G(創口約0.5㎜)や27G(創口約0.4㎜)システムを採用し、硝子体手術装置は「コンステレーション®)」を使用しています。
最近では小切開硝子体手術だけでなく、眼全体の負担軽減を目指す低侵襲硝子体手術
「MIVS(ミブス)」(MIVS:micro incision vitrectomy surgery)が注目を集めています。
・術創と呼ばれる手術の傷の縮小
・手術時間の短縮
・術中術後の合併症リスクを軽減
・早期社会復帰
上記の4つが低侵襲硝子体手術「MIVS(ミブス)」の特徴です。
当院では、白内障手術だけでなく、低侵襲硝子体手術「MIVS(ミブス)」や
低侵襲緑内障手術「MIGS(ミグス)」(MIGS : micro invasive gulaucoma surgery)の
どちらの治療法も取り入れながら、患者様の目の状況に一番適した手術方法の選択に努めています。
また、より安全・安心な内眼手術を行うため、白内障手術機器「CENTURION® ACTIVE SENTRY®」を導入するなど、患者様の負担軽減に繋がるシステムを構築しています。
患者様の目の状態はお一人おひとり違います。すこしでも安全な眼科治療を目指して努力してまいります。